Allegro ACS724LLCTR-50AB 双方向電流±50Aのホール効果型電流センサを搭載したシンプルな小型モジュールです。抵抗値の低いカレントパス(1.2mΩ以下)であり、実効値2.4kVまで電気的に絶縁されています。このセンサは最大±50Aまでの双方向電流を測定し、入力電流に比例して2.5Vを中心に40 mV/Aのアナログ電圧が出力されます。定格誤差は、±0.8%あります。4.5〜5.5Vで動作し、5Vシステムに直接組み込むことができます。
この電流センサは、Allegro ACS724ホール効果型リニア電流センサのキャリーボードまたはブレイクアウトボードです。この製品を使用する前にACS724データシート(英語版PDF)をよく読むことをおすすめします。センサーの主な機能は次の通りです。
写真にあるように、裏面の端子にシルクでラベルが付いています。シルクで、+iの矢印が正の電流方向を示しています。
この基板で、±5A双方向対応、±20A双方向対応、±50A双方向対応、+10A片方向対応、+30A片方向対応のバージョンを販売しています。複数のバージョンを同時に作業で使用する時は、識別マークやラベルを付けるなどしてください。ラベルを付けやすくするために、基板の裏面にシルクで白い四角の部分を設けています。または、ICの文字を読んでバージョンを識別することもできます。
ACS724LLCTR-50AB-T の機能として、5V動作、-50 A~+50 Aの双方向入力電流用に設計されています。VCCが5Vのとき、出力は2.5Vを中心に、入力正電流1Aあたり40mV上昇し、逆電流の時は下降します。
表面実装部品は実装されて発送され、3×1 0.1インチピンヘッダは付属しますがはんだ付けはされていません。
センサへは、入力電流(IP+とIP-)、ロジック電源(VCCとGND)、センサ出力(OUT)の5箇所の接続が必要です。
センサは、4.5V~5.5Vの電源を、裏面のシルク表示のVCCとGND端子に接続する必要があります。すると、センサは入力電流に正比例したアナログ電圧を出力します。
FILTERピンを使用すると、基板に実装されている1nFのコンデンサと並列に、CFとGND間に(使いやすいようにFILTERピンの横にGND端子を追加しています)コンデンサを追加することで帯域幅を調整できます。外付けのフィルタコンデンサがない場合は、帯域幅は120kHzになります。データシートに、フィルタコンデンサが帯域幅に与える影響の詳細が提供されています。
このボードは、いろいろな方法で電流路にボードを挿入できます。低電流アプリケーションでは、電流入力の最も小さい2つのスルーホールへ0.1インチのピンヘッダをはんだ付けして使用できます。大電流アプリケーションでは、ワイヤーに合うスルーホールへ直接はんだ付けすることや、はんだ付けが要らない圧着丸型端子を使用できます。一番大きいスルーホールは、#6ネジ(M3.5相当)が十分に入るサイズです。
警告:この製品は30 V以下での使用を想定しています。より高い電圧での作業は非常に危険です。適切な装置と保護装置を備え、有資格者のみが取り扱うべきです。(日本では、電気工事士の資格が必要な場合や、業務では直流50V以上の取扱いで低圧電気取扱業務特別教育が必要な場合があります。)